1980年代私は輸入自動車会社に勤めていました。
念願だった事もあり毎日が楽しく刺激的なものでした。
キャデラック、シボレー、クライスラーなどの中に
ベンツやBMWなどの欧州車が絡むそんなお店でした。
毎日アメ車に囲まれて働く幸せな時も束の間で
気が付けば徐々にヨーロッパ車が増えだし
販売するお店へと変化していきました。
変化が始まった頃はメルセデスベンツのSクラスや
リニューアルを終えたミディアムクラスのW124に
W201の190 2,3-16Vなどや
ちょくちょく入庫する程度でしたが後には
フェラーリ辺りなら308、328,512や
ポルシェなら911カレラや928S2に928S2の32Vに
アウディはビッククワトロ辺りが入庫すると思えば
アルピナのB7ターボにB93,5にE21のB6 2,8などが
入庫したと思えばBMW M6にM1にAMGの32Vのヘッドを乗せた
SECなども複数入庫していました。
カスタム自動車メーカーのSGSスタイリングガレージや
トラスコのリムジンに豪華なキャラットダイヤモンドの
車両なども複数入庫していましたね。
そんな時代が終わると今度はバブル景気が始まり
世界各地からの車が集まるようになっていました。
そうなると毎日シボレーのアストロやクライスラーのチェロキー
欧州車ならメルセデスベンツW126 560あたりや
W124,EにCEにBMWなら535i 735i辺りが続々と入庫し
もう会社には昔の面影などない程でした。
そんな好景気が続くと必然的に玉不足となり
いつもは売れない車までもがターゲットとなり
ベントレーのターボRなども売れるようになるんです。
そんなこんなで90年代に差し掛かる時
アメ車好きと云ってもこれだけの欧州車に
囲まれた中で働いているとやはり欧州車にかぶれてしまい
気持ちはもうヨーロッパ車寄りになっていました。
そんな素晴らしいセルシオがリリースされたにも関わらず
私は興味を持たないどころか見向きもしない
時代を過ごしていました。
1989年頃には車不足も本格化した加減もあり
何台も輸入した事により乗る機会に恵まれたんですが
今思えばなにも思わず乗っていました。
これは渡米して気付いたんですがやはりセルシオは
ラグジュアリーセダンに新しい時代を告げた
革新的な車だったんだとね。
別に考えるとして当時1989年迄はベンツ190 2,3-16や
ほぼシングルカムの時代でした。
そんな時に大型セダンにツインカムのエンジンを載せて
北米でデビューさせるんですから今考えると
ここが大型セダンの分岐点となったんでしょう。
メルセデスベンツがW124 300CE-24のマイナーチェンジ前に
5足オートマチックモデルをリリースしたのには驚きましたけどね。
今ではセダンのフラッグシップモデルのツインカムは
ごく当たり前となりまいたがこれの先駆者がレクサス
だったという事に誇りを感じますね。
それもそうでしょう!LEXSUSは
LLuxury EXS Exports US America
高級車をアメリカに輸出するなんてことですからね。
旅していると今でもよくレクサスブランド見かけますよ。
Texas Rangers Ballpark In Arlington
Kissimmee Florida
Santa Fe New Mexico
10年以上輸入自動車会社で働いておきながら
こんな事にも気づかないなんて
なんだか情けないものですね。